« 『熊本日日新聞』にインタビューが掲載されました | トップページ | 高校で先生をしてきました »

2012年3月21日 (水)

はいじまのぶひこ『きこえる?』

20120321
きこえる?
はいじまのぶひこ作
福音館書店
定価1,470円(本体価格1,400円)
ページ数:36
サイズ:25X26cm
初版年月日:2012年03月15日
ISBNコード:978-4-8340-2709-9
amazon.co.jpで買えます


 私がコレクションしている美術家のはいじまのぶひこ([くさかんむり+配]島伸彦)君から、絵本を作ったと連絡をもらいました。


 発売と同時に入手。一読して、いや、ちょっと開いただけで、もう、まいりました。この本にある詩心と絵心こそ、芸術である、と断定します。だって、木の葉でも波でも、絵なのに、本当のそれが見えて聞こえるのだから。とんでもない絵本が出たものだ。たぶん、軽く50年は残るだろうな。

 「僕が以前からずっと気にかけ考えてきている「音」なるもの(と「絵」なるもの)が主題となっています。これはまったく無意識だったのですが、ジョン・ケージの仕事に対する自身の興味もにじみでているような気もします。ケージのメモリアル・イヤーである2012年にこの仕事を公にできるということに、なんだか感謝な気持ちです。」

 家内もものすごく気に入って、もうどうしようもない状態です。我が家は、もう「きこえる?」ごっこで塗りつぶされました(笑)。

 言葉のページまで、キャンバスに書いて写真撮ったんですね。色がみごと。「なみのおと」のところ、捲って濃い見開きになところなど、しばし茫然でした。もちろん、なまえをよぶとうさぎがでてくるところでは泣きました(笑)。

 そこで、蓜島君に感想を書きました。

はいじまのぶひこ様
川村龍俊@福島県須賀川市、です。「きこえる?」、買いました。これさー、はいじまくんの芸術作品として、頂点にきたのではないかな? 展示でなく、絵本であるところの意味ががんがん伝わります。マルチプル芸術。いや、もしかしたら、レコードなのかもよ。ありがとう!

 そうしたら、蓜島君から返事が来ました。

川村さま
ありがとうございます! 光栄です! そうです、レコードです。本の形を借りたレコードつくろうと思ってつくりました。ブルースの、ゴスペルの、グールド弾くところのバッハの、そしてもちろんケージがつくったようなレコード。僕はレコードは総合芸術なんだって、心から信じています。これを手に取った子どもたちが絵や音楽や本を愛す人間になってくれたらほんとうれしいです。ほんとそれだけです。これからもがんばっていきます~!
はいじま

●内容紹介(Amazonより)
 聞こえる? 葉っぱの揺れる音。川の流れる音。波の寄せる音に心臓の脈打つ音……。ページを開いて、そっと静かに耳をかたむければ、心の中に豊かな音の世界が広がります。
 そっと静かに、絵本の頁をひらいてみてください。風にざわめく木々の葉、夜空にぽつんとまたたくいちばん星、淡い光の中でそっとひらく花のつぼみ、遠くで寄せては返す海の波、などなど、わたしたちをとりまく風景の断片が、たんたんと描かれています。そのシンプルなシルエットをじっと見つめて耳をすますと……心のなかでいろんな音が鳴り響きはじめます。
 日々、様々な音に取り囲まれている私たちは、立ちどまって耳をすます機会はなかなかありません。この絵本はそんな忘れかけていた行為の大切さを、そして、静かにそっと耳をかたむけてみれば、どんなものにも、どんな場所にも、どんな時間にも、音はあるのだということを、気づかせてくれます。
想像力は、無限です。そして心の中に広がる音も、無限です。夜空に輝く無数の星のように、心の中にいくつもの音がきらめいてまたたき続けますように。

●著者について
はいじま のぶひこ([くさかんむり+配]島伸彦)
美術家。1970年東京都生まれ。1989年東京都立芸術高等学校卒業。1996年東京造形大学卒業。1997年同大学研究科修了。2002年~2003年文化庁芸術インターンシップ国内研修員。2009年より武蔵野美術大学、愛知県立芸術大学などで非常勤講師を勤める。1997年4月の初個展以降、東京を中心に個展、グループ展を多数開催。主な個展に2005年「windowpane - 窓硝子」、2008年「deep river」(共にギャルリー東京ユマニテ)、2010年「十二音」(ギャラリエ アンドウ)、「silence : two sculptures」(現代HEIGHTS GALLERY Den)など。主なグループ展に2002年「MOTアニュアル2002 Fiction? 絵画がひらく世界」(東京都現代美術館)、2010年「第三の絵画」(高島屋美術画廊)、2011年「発信//板橋//2011 けしきをいきる」(板橋区立美術館)など。パブリック・コレクションに東京オペラシティアートギャラリー、府中市美術館、愛媛県美術館。絵本の仕事は今作がはじめて。

|

« 『熊本日日新聞』にインタビューが掲載されました | トップページ | 高校で先生をしてきました »

文化・芸術」カテゴリの記事